【grocery通信】苦味がなく花蕾も茎も一緒食べられる赤紫色の野菜「紅菜苔(こうさいたい)」

こんばんは!最近は体の芯から冷えるような寒さが続きますね!ますますこたつから出られないです…

第40回grocery通信は前回に引き続き
春のお野菜の「紅菜苔」をご紹介いたします!

〝紅菜苔(こうさいたい)〟
私はこれまで聞いたことも見たこともなく、これほど美味しいお野菜があることも知りませんでした。
菜の花の仲間で、紫色の茎と緑色の葉を持ち、蕾も一緒に美味しく食べられます。茎の下の方は太く、硬そうな印象ですがサッと炒めたり、茹でるだけで美味しく食べられます!

なんといっても食感がとても良い!
アスパラガスやニンニクの芽のようなギュッギュッと程よい歯応えが楽しめます!
味はクセや苦味は全くなく、甘みと独特の風味があり菜の花よりも食べやすいです。

紅菜苔の紫色はアントシアニンという色素を含みます。がん予防や、免疫力を上げるなどの健康効果があるbカロテンやミネラルも豊富に含まれています!アントシアニンは水溶性で茹でるとその成分も流れ出てしまうので茹でる際は30秒程度がおすすめです。

酢を少量入れることで紫色を残すことができます。炒める場合も事前に酢を少量入れたお湯で短時間茹でると鮮やかな色が残ります。調理法は炒め物、お浸し、ナムル、天ぷら、鍋の具材など様々、菜の花と同じようにお使いいただけます。紅菜苔自体しっかり美味しいので塩こしょうのみのシンプルな味付けでも十分です!

THE MARKET groceryでは淡路の根波里(ねばり)農園さんから紅菜苔が3月中旬頃まで届きます!
※紅菜苔は毎週日曜日に納品予定です!


おすすめレシピ

紅菜苔とイカのガーリックソテー

1.紅菜苔は5センチほどに、イカは食べやすいサイズに輪切りにする
2.フライパンにオリーブオイル、潰したにんにく一片を入れ弱火で火にかける。
3.にんにくの香りが出てきたら中火でイカと紅菜苔を炒める。
4.具材に焼き目がついたら白ワインを加えアルコールを飛ばす
5.最後に塩こしょうで味を整えて完成

※このとき炒める前に酢を少量入れたお湯でさっと茹でると色が残りやすくなります!
写真は茹でずに炒めています

エビと厚揚げと卵のオイスター炒め

1.それぞれの具材を食べやすいサイズに切る。
2.中火でサッと炒めて火が通ったら塩コショウ、
オイスターソースを加える。
3.最後に溶き卵を流し入れて完成


保存方法
濡らした新聞紙などでくるみ、袋に入れ、根の部分を下にして立てて入れておくと長持ちします。日が経つと茎が硬く筋っぽくなるのでお早めにお召し上がりください。

余談ですが、コップに入れておくと観賞用としても黄色と紫の対比の美しさを楽しめます。


今回、紅菜苔を栽培される農家さんよりお話をお伺いしました!

紅菜苔は紫色の茎が特徴的な中国原産の野菜です。伸びてくる茎を次々に収穫する菜の花の一種。
9月中下旬ごろに種をまき、12月下旬〜1月上旬ごろに収穫を開始します。3月中旬〜下旬ごろまで収穫可能。一株あたり20本くらいの茎が収穫できます。

<栽培のこだわり>
良品(太くてしっかりした茎)を長期間、収穫することが一番大事です。そのために以下のようなことを心掛けています。

①根を地中にしっかり張らせる。
その為に…
・排水の良い畑で栽培する。
→根が広範囲に伸びて行きやすい

・よく肥えた畑で栽培する。
→無肥料なので、途中で養分切れなどを起こさないように、長期間にわたって養分を吸収できるような肥えた土壌で栽培します。

・適度な水やりを心掛け、地表面の近くが
湿りすぎない状況を作る。
→根は水気のあるところに伸びていくので、地表面の近くが湿りすぎていると、根が地中深くまで張りにくくなります(近くに水気があるため、根を深くまで張る必要が無いという判断を野菜自身がしてしまう)

②冬の西風をなるべく防げる場所で栽培する。
→冬の淡路島の特徴として、瀬戸内海方面から吹く冷たい西風が挙げられます。特に葉物野菜は、その寒風に当たりすぎると寒さで焼けてしまうので、いかに冬の西風を防ぐかがポイントになります。

そのため、西側が高い崖になっていて、西風が作物に当たりにくい場所で栽培しています。

③収穫時は、脇芽を1〜2つ残して収穫する。
→茎の葉の下には脇芽(次に伸びてくる茎になる芽)がたくさんありますが、それをたくさん残して収穫すると、次に生えてくる茎が細いものばかりになってしまいます(たくさんの茎を伸ばすために多くのエネルギーを使ってしまい、1本ずつに養分が行き届かない)。付け根の1〜2つほどの脇芽を残して収穫することで、次に伸びてくる茎も細くなりにくいです。

お客様、スタッフの間でも最近人気急上昇のお野菜、紅菜苔を是非お試しください😊